おはようございます。
昨夜の飲み会で「ハンガーフライト」のキーワードを聞き、大変興味を持ちました。
今後のキャリアパスや自分の人生に不安を感じている方に、大変参考になる話です。
以下の書籍に詳しく、ハンガーフライトについて記載ありますので、抜粋させていただき、ご紹介します。
ハンガーフライトとは?
ハンガー(Hangar)とは、飛行機の格納庫のことです。かつて、天候が悪くて飛行機を飛ばせないとき、天候が良くなるまでパイロットたちは、格納庫の片隅で経験談などの雑談をしました。
(~中略~)
雑談が貴重な情報源となっていたらしいのです。他愛もない「雑談」だからこそ、心理状態などの生々しさがあり、本音が込められていたのです。
(~中略~)
自分一人で経験できることには限界があります。そこで、自分の経験を積極的に共有し、他の人の経験を自分のものとして体得します。必ずしも、すぐに役立つ知識ではないかもしれませんが、経験や勘にもとづく知識が蓄積され、血肉となり、腕の確かなパイロットへと成長していくのです。
(カイゼン・ジャーニー:P255より)
「雑談力」という書籍がたくさん出ているように、雑談は立派なビジネススキルとして認められています。
会社によっては、リフレッシュスペースやオープンテラス、フリーアドレス制のオフィス環境を整備し、社員のコミュニケーション活性化を促進する施策を実施しているところもあります。
それが、現代の格納庫の片隅に該当します。
自分の文脈で捉え直したとき、他人事を自分事に昇華できます。そして、同じ事例を聴いても、聴き手次第で、様々な知恵が生まれるでしょう。話し手の数だけ、知恵を成長させる機会があるのです。
(カイゼン・ジャーニー:P256より)
他の人の失敗事例から学ぶ転ばぬ先の杖として、知恵を成長させ、同じ失敗を繰り返さないことが大切です。
それには、他の人の経験談に耳を傾け「自分だったら、どうしていただろうか?もっとより良くするには、どうすれば良いだろうか?」と考えます。
これを話しての数だけ繰り返していくことで、自己成長につながり、現場にも活かすことができることでしょう。
社内でハンガーフライトをするダンドリは?
では、どのようにハンガーフライトを実施すると良いのかを整理します。
以下のダンドリの前提としては、社内の空気を少し変えるつもりで勉強会を企画することを想定しています。社外でやるときは、これを少し応用すると良いでしょう。
【やること】
- 日程と場所の確定
- 内容の確定
- 参加者の熱量が上がる塹壕脱出のテーマ
- 何かに尖った人たちの話
- ピザやビールも準備
- 上位職から応援を得る
【心構え】
- 自分たちでつくるお祭り
- 運営はボランティア
(カイゼン・ジャーニー:P257より)
正直、準備や運営は手間も多くて大変です。しかし、運営側のメンバーにとって嬉しいことは、その手間をかけた分だけ、嬉しいことや達成感があります。
運営メンバーには、なぜこのハンガーフライトをやるのか、やりたいのか、という強いWhyとどうしてもそれを実現したいという情熱があれば、乗り越えることができます。
また、運営メンバー同士で学び合うことが多いです。
上記は、社内のパターンでした。これを社外のコミュニティに応用する場合、色々と工夫することが大切。
例えば、何をやるか、何をやらないかを整理して、運営メンバー同士で意識を合わせてから持続可能な運営を検討していくことが大切です。
期待される効果とは?
数多くの期待される効果があると思いますが、以下の3つが挙げられます。
- 普段は関わらない人々と絡み、仕事では扱わない技術などを知れ、登壇者たちのスキルや価値観を垣間見ることができる
- 他の人の経験から新しい知識を学び、知的好奇心をくすぐられることで、新しい学びを開始できる
- 学んだことをもとに、何かの行動を起こすことができる
まとめ
たった一人に起きた変化がやがて世界を変えます。自分がいる世界を変えるのは、遠いどこかの誰かじゃありません。世界を変えるのは自分自身だからです。
(カイゼン・ジャーニー:P258)
最後の引用文の「世界を変えるのは自分自身」は、名言ですね。
今回は、雑談が貴重な情報源となり成長を促進させる「ハンガーフライト」についてご紹介しました。
様々な業種・業界のすごい人たちと絡み、普段知らないスキルや価値観、経験談を知ることができるハンガーフライトを開催できると面白いと感じました。
みなさまは、いかがでしょうか?
現在、イベントを企画中です。準備が整い次第告知しますので、奮ってご参加いただけると幸いです。